生活様式は、
狩猟の頃からデジタル社会へと
大きな変化を遂げました。
それに対して、
脳と身体は時代変化の速度に
即した進化を遂げていない状態です。
狩猟時代と現在の我々の生活を比較すると、
運動量は半分以下
食べ物は安定的に供給されています。
運動不足に飽食、生活習慣病に容易に
罹るのがわかります。
運動習慣がないと、
様々な疾患に罹り多くの時間を
身体を立て直すための生活となってしまいます。
人生を主体的に送るためには、
運動習慣を身につけ予防に努めることが
絶対必要と考えます。
人類史を24時間で現すと
0時から23時40分までの狩猟採集生活
約20万年前に現生人類(ホモ・サピエンス)が誕生して以来、
長い間人類は狩猟採集を主な生計手段としていました。
この期間はおよそ19万年以上にわたります。
23時40分からの農耕開始
その後、農業革命が起こり、
約1万年前に人類は農耕を始めました。
これは一日の時間に置き換えると23時40分頃に相当します。
工業化社会が23時59分40秒。
デジタル社会、インターネットに繋がったのは、23時59分59秒。
人類の進化で見ていくと、
わずか1秒でデジタル社会になった状態です。
新版・一流の頭脳 運動脳 p343 「24時間人類史」より
50%減った歩数
狩猟採集生活を営んでいるハッザ族
農耕生活を営んでいるアーミッシュ
現代人の1日の歩数を比較すると、
歩数が半分に減っていることが分かる。
ハッザ族
東アフリカ・タンザニア北部に
ハッザ族という部族がいます。
ハッザ族は
1万年前の我々の祖先と同じ生活をしている。
このハッザ族の男性に
歩数計をつけて測定したところ、
男性は、1日に8〜10km歩いていた。
1万1000歩〜1万4000歩。
(女性はこれよりやや少ない)
狩猟民族だった人類の祖先も、
同じくらい歩いてと考えられる。
アーミッシュ
アメリカのアーミッシュというコミュニティは、今も200年前と同じ農耕生活を営んでいる。
アーミッシュは近代文化の暮らしを拒み、
テレビを観ず、インターネットを使わず、
電気も引いていない。車社会のアメリカで、
馬車で移動している。
男性なら1日に1万歩以上、
女性はハッザ族の女性と同じか、
それよりも少ない程度。
欧米の一般人
1日の平的な歩数は6000歩から7000歩。
古代の狩猟採集生活からデジタル社会へと
世の中が変遷するなかで、活動量は少なくとも
半分に減ったのである。
足りない分を補う
週5日のウォーキングが認知症を予防し、
血圧・血糖値・体内の炎症を鎮める効果が
あるという主張は、多くの研究によって
明らかになったいます。
特に、認知症に関しては
ウォーキングを習慣にしている人は、
認知症を40%予防できるという
データもあります。
ウォーキングの速度と時間の目安
速度
一般的なウォーキングの速度は、
1時間あたり約5~6km/h程度です。
これは一般的なペースで、
心拍数を上げ、軽い汗をかく程度の速度です。
ただし、個々の体力や健康状態に応じて、
速度は異なる場合があります。
時間
ウォーキングの目安として、
週に合計150分(1日あたり約30分)、
またはより多くの運動を行うことが
推奨されています。
1日30分とありますが、
10分を3回でも構いません。
朝昼晩の食後1時間後に、
10分意識してやってみて下さい。
科学的根拠
認知症予防
複数の研究によると、
定期的な運動(ウォーキングを含む)は
認知症の発症リスクを低減することが
示されています。
運動は脳の神経細胞の成長やつながりを促進し、脳の機能を改善することがあります。
血圧・血糖値の改善
ウォーキングや有酸素運動は、
心臓と血管の健康を促進し、血圧を下げ、
血糖値を正常範囲に保つ効果があります。
これは血管の柔軟性を高め、血管内皮機能を改善することによって達成されます。
体内の炎症の鎮静化
定期的な運動は、
体内の炎症反応を抑制し、
炎症性サイトカインのレベルを調整することが
示されています。
ウォーキングは身体全体を動かし、
リラクゼーション効果をもたらすことで、
炎症を鎮める効果があります。
記録して習慣化する
スマホやパソコンを使って、
毎日の運動を記録することで習慣化しやすくなります。
スマートウォッチがおすすめ
(Apple WatchやGarmin など)
簡単な設定で、
心拍数や、距離、速度色々なデータを
簡単に記録出来るので、モチベーションを
維持しやすいです。
まとめ
環境の変化に、
身体がついていけていないのが現状です。
歩数が足りない分を意識して、
歩くことで健康を維持できます。
人生100年時代と言われていますが、
70歳から定期的な病院通いが
外出になるのではなく、
様々な楽しみのために外出して欲しいと
切に願います。
なかなか、
運動を習慣化するのは難しいので、
是非 if than planning を用いて、
継続して下さい。
その日1日が、
0でなければ良いので、
階段を1段、玄関の上りかまちを1段
上り下りするなど、
これはいつもの行動にプラスして
身体のために!という1回を行ってみて下さい。
1年間1回もやならければ0ですが、
1日1回でも年間で365回です。
0と1の差は大きいです。
小さな習慣から始めて下さい。
変えられるのは自分と未来だけ!
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